投稿:舩生好幸(Primary-f代表、ビジネスライター)
(更新:2023.10.3)
先日、ネットメディアが投稿した「『営業配属だけはイヤだ』 新卒は、なぜ営業職にアレルギーを持つのか?」(ITmedia ビジネスオンライン)という記事を読んだところ、そこに書かれていた新卒社員の救済策は、若くはない私などにも有用なものと感じられたため、自分のSNSのアカウント上でもリツイートしました。
〇好きでもない商品を売るとしたら誰だってツライ
確かに営業には「きつい」側面があります。
本当は好きでもない、売ることに気が進まない商品・サービスを販売しなければならない。その上ノルマがあって、無理してでも一定以上の売上を達成する必要があるなら、確かに「地獄のようにつらい」と書いても、さほど大げさではないと思う方も多いのではないでしょうか。
〇でも、自分の好きなことやモノを周囲に勧めたりするのは?
一方、自分の好きなことやモノ・得意なこと等を、友人・知人など周囲に勧めたり広めたりすることはどうでしょう? 楽しく前向きに行えると思います。
「これすごくいいよ。私のおすすめ。」などと自分が購入して気に入った商品を知り合いに勧めていたら、結局皆が同じものを購入していた。
そんなご経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
逆にこちらの場合は「お勧めするな」「広めてはだめ」と言われるほうがツライでしょう。
(画像出典:写真AC)
この、「周囲に勧めたり広めたりする力」も、少し広くとらえれば、「セールスする力」の一種と言っていいのではないでしょうか。
著名なマーケターである神田昌典氏は、著書「稼ぐ言葉の法則」の冒頭部分で、「『売る力』は誰でも発揮できる」と書いています。
個人的に、神田氏のおっしゃる「売る力」は、いわゆるセールスのほかに、先述した「好きなことやモノ・得意なこと等を、周囲に勧めたり広めるたりする力」のことをも含めて考えておられるのでは、と思っています。
〇ラブレターだってセールスコピー
また、以前学んだ米国由来のコピーライティング教材でも、その冒頭の方で、
下記のようなことをした経験があれば「セールスパーソンとしての資格がある」と書いてあります。
・自分の見たい映画にパートナーを付き合わせた
・気が進まない友達を買い物に付き合わせた
・人に頼みごとを聞いてもらった 等。
この教材にはそのあとで、
「ラブレターだってセールスコピーです。相手に一生懸命自分を売り込んでいるのですから。」という記述も出てきます。
・・確かに文中で、自分を売り込み、お勧めしますね。
上記のような働きかけが首尾よく進むとき、「好きなことやモノ・得意なこと等を、周囲に勧めたり広めるたりする力」がうまく働いている可能性が高いと思います。
そしてこれらの経験の一つ二つ、誰でも持っているものでしょう。
このコピーライティング教材でも、「多くの人にはセールスパーソンとしての力がある」と主張していると思います。
〇誰でも持っている「セールスする力」
「セールスする力」を商品を売ることのみに狭く捉えず、上述のように「自分が好ましいと思う物事を周囲に勧める・広める力」も含めて捉えれば、ベテランのセールスマンに限らず、誰もが持っている能力であることがよく分かる、と思います。
また、そのように捉えると「セールス、営業」のイメージや認識も、肯定的な方向に変化しうる、そう思っておりますがいかがでしょうか。
(Primary-f/向実庵 代表)
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