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  • 執筆者の写真舩生 好幸

「最近のクルマ」を見て思うこと

更新日:2022年8月3日

投稿:舩生好幸(Primary-f代表、ネットショップ向実庵店主)2022.7.18


ここ数年、外を歩いているとき、あるいはクルマを運転しているとき、周囲を見渡すと、違和感や、悲しさや寂しさを覚えます。


走っているクルマは、ミニバンやハイトワゴン(軽も含めて)かSUV。でなければPCのマウスを連想するフォルムのコンパクトカー。


今ではセダンやハードトップ、クーペなどが少なくなりました。と言いますか、ハードトップと呼ばれる車種はすでに何年も前から絶滅状態でしょうか。


ミニバンやハイトワゴンやSUV、そしてコンパクトカーが流行るのも理由はわかります。スペースユーティリティがよくて便利に使える。動力性能も燃費等の経済性もそれぞれによいでしょう。環境への負荷も考えられています。


ですが、個人的に違和感や、悲しさや寂しさを覚える理由は、単純に「カタチ」が納得いかないクルマが大変多いからです。


クルマのデザインの好みは一人ひとり異なります。個人差も大きいでしょう。

「何言ってんだ、かっこいいクルマが巷にあふれているじゃないか。とってもいい時代だぞ。」そうおしゃる方も中にはいらっしゃるのでしょう。私の感覚がおかしいだけかもしれません。


それでも自分の感覚に素直になって、続きを書かせていただきますと、


「タンスや冷蔵庫の真似をしているのだろうか。どうしてわざわざ格好悪いフォルム(=ボディ全体の外観のことです)にするのだろう? どこが魅力的だとアピールするつもりのデザインなのかわからない。」


「なぜこんないかついフロントグリルなのか。凝りすぎてわざわざカッコ悪いデザインにしなくともいいのでは? もっとシンプルでいいのでは?」


等と、感じてしまうクルマが、現在は多すぎる気がします。


以前、自動車業界にいらした方の講演を聞いたことがあります。


その講演の中で、「コンセプトの段階では良いデザインのクルマが、途中でいろいろな人の意見が入っていくうち、まとまりのない、恰好悪いデザインのクルマになってしまう、そういうことが往々にしてある」といった内容をお話しされていました。


現在のクルマは、そういったプロセスを経て生まれたクルマばかりなのか。

ではなくて、こんなことを書いている私の感覚が現代の美的センスとかけ離れているだけなのか。


自分では判断つきかねますが、ただ、とにかく現在の国産車の状況には、違和感や、悲しさや寂しさが払拭できない、そんな思いを私が抱いているのは事実です。


また何年かの後、流麗なデザインの「かっこいいクルマ」が街中にあふれる日が来ることを切に願っております。


Porsche962C
Porsche 962C (1986年)

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